風に舞いあがるビニールシート

きちんと人生に対して向き合い、挑戦している確かな人たちの足取りを描いている。人気パティシエのマネージャーの話から始まり、ホステス、社会人大学生と、それぞれひとひねりあるものの、比較的地味な話が続く。へえ、正統派に近い作品も書くんだな、と思っていると、「鐘の音」で、仏像修復師なんていう奇抜な世界が用意されている。この作品は、オチが少々鼻につくが、それ以外は迫力がある。「ジェネレーションX」は、うまい。ラストの余韻もいい。 風に舞いあがるビニールシート DVD


個人の幸せと世界の幸せを対決させて、主人公の女性に大いなる一歩を踏み出させる作品が、表題作の「風に舞いあがるビニールシート」です。この難民たちの「風前の灯」のような人生を著わす言葉が、何度も登場しますが、元夫の死の様子を聞いた時、本当の意味でこの言葉の意味を理解し決断をしたのだろうと思います。 風に舞いあがるビニールシート DVD



他人がその重みの大小を決めることはできない。 その重さは本人だけが決めるのだから。 その価値は自分にしかわからなくても、 お金よりも大事なものを持っている人の強みを見せ付けられました。



6人の主人公達は 他人から見ればちっぽけにしか見えないかもしれないけど、 かけがえのない大切なものを持っている。 それに対して、それぞれ譲れない確固としたプライドも持っている。 風に舞いあがるビニールシート DVD